プログラム学習

プログラム学習というやり方が、とても能率が上がるという説を聞きました。プログラム学習というのは、どんなやり方でしょうか。また、本当に効果があるのでしょうか。
プログラム学習というのは、学習の効率を高めるために工夫されたやり方です。それは、あることを学習するのに必要な過程を、細かい段階に分けて、もっとも能率よく学習できる順序に配列したもので、その段階を順にやっていくことによって、学習が達成されるようになっています。それぞれの段階は、まず問題が与えられ、それに対して子供が答えると、答えの正誤が確かめられます。そして、次の問題に移るという手順です。こうしたプログラムは、通常、ティーチング・マシンあるいはそれに類する装置で学習されます。
プログラムは、大きく二つの型に分けられます。一つは、単線型で、アメリカの心理学者スキナーによってはじめられました。この型では、プログラムは一定の順序に組まれており、すべての学習者がこのとおりに通過します。また、答えは子供が自分で書き込むことが原則になっています。
もう一つのプログラムは、枝分れ型で、クロウダーらによって始められました。答え方は、一般に、いくつか与えられている答えの中から正解を選ぶ多岐選択法が用いられる。そして、学習する子供がどの答えを選んだかによって、次に与えられる問題が変わります。答えが正しければ、次の段階へ進みますが、誤りなら、どういう間違い方かによって、補足の説明や問題が与えられ、あるいは逆もどりさせられます。こうして、各人に応じた異なる道筋を通って学習が進められます。

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プログラム学習が成果を上げるためには、そのプログラムがよいものでなくてはなりません。もし悪いプログラムが与えられたなら、子供は何も学習できないでしょう。よいプログラムを作るためには、非常な努力と時間が必要とされます。まず、学習の目標を明確にし、子供の現在の程度を確かめ、そこから目標に至る学習過程を分析して、一つ一つの問題に書き表わします。一応できたプログラムを実際に子供にやらせてみて、具合の悪い点を修正します。これを反復して、だんだんよいプログラムが作り上げられます。これらの検討が十分なされていないものは、プログラムというに価しません。
よいプログラムによる学習は、従来の教え方より能率がいいことが、多くの例でみられています。教えるというのは、ある目標か一定の手順で教えていくのであるから、従来の教え方にも大まかな手順という意味ではプログラムがあったはずです。ただそれが、従来は、非常に直観的に決められていました。プログラム学習は、それを科学的に精密な段階に分析することを目指しています。また、教える側ではなく、学習する側に即して、学習過程の分析からプログラムするのです。そして、学習する者は、各自自分に合った速度で、そのプログラムの学習を進めていくことができるので、個人差の問題がなくなります。また、よいプログラムができれば、誰でもそれが使えるので教え方の上手下手もなくなります。これらはプログラム学習の利点です。
では、すべてがプログラム化できるでしょうか。学習の目標やその経過がはっきりしているものはプログラムしやすいが、そうでないものは困難です。現在、プログラムの多いのは、数学、理科、国語、外国語などで、組織的な知識や技術に関するものです。それも、一教科全体ではなく、部分部分のプログラムが作られている段階です。また、幼児については、まだプログラムもごく少ないが、これからしだいに開発されていくでしょう。

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