ティーング・マシン

ティーチング・マシンとは、教える機械ということです。機械が人間を教えるとは、奇異に感じられるかもしれません。
しかし、教えるというのは、実は、学習をさせることです。学習するとは、何かできなかったことが、一定の経験や練習のあとで、できるようになることです。この途中の過程を分析し、学習を細い段階の系列として組立ててみると、学習を効率よく進めるプログラムを作ることができます。
もしこうしたプログラムがあれば、それを学習する人に順に与えていくのは、何も人間の教師でなくても、機械でもできるはずです。ティーチング・マシンは、このために作られた機械です。

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ティーチング・マシンのプログラムは、問題の系列からできています。それを使って学習する場合には、まず問題が示されます。子供がそれに答えると正答が示され、答えの正誤を確認し、次の間に移るという仕組みになっています。この点では教師と同じことをやるわけで、教師の代理ともみられます。
しかし、ティーチング・マシンは、単なる教師の代用以上の意味をもっています。現在の学校のクラスでの授業は集団で行なわれていますが、子供たちの個人差が厄介な条件です。ふつう、クラスの中 位の能力の子供に合わせて授業が行なわれます。しかし、それでは、学習能力の高い子供は退屈し、能力の低い子供はついていけません。これを改善するには、一人一人がその能力に応じた速さで学習を進められるようにします。つまり個人教授が必要です。人間の教師をそれだけの人数集めることは事実上不可能ですが、機械なら子供一人に一人ずつ用意することも可能です。これにより、どんな子供も、その能力いっぱいに学習を進められることになります。
さらに、人間の教師は、すべてが教え方の名人ではないし、また、感情や体調に左右されることもあります。一方、ティーチング・マシンは、プログラムさえよければ、つねに正確着実にそれに従い、子供の学習を助けます。
ティーチング・マシンにはいろいろあります。もっとも簡単なものは、機械といっても練習帳型式で、指示どおり頁を追ってやっていくとプログラムが進む。また、機微設置で、子供が操作すると、前面の提示窓に問とその答えが順次現われるものもあります。なかには、スライド、テレビ、タイプなどを組込んだものも用いられます。さらに、コンピューターを本体とするティーチング・マシンもあります。これでは、子供の反応に応じて、複雑なプログラムでも自由に与えていくことができるし、反応の記録、集計処理も同時になされます。もちろん、複雑な装置は、それだけ複雑なプログラムを処理できるが、費用の方もかさむので、実用化しにくい。
どんな高級なティーチング・マシンでも、与えられたプログラム以上のことはできません。この意味で、ティーチング・マシンの効果は、まったくそのプログラムの良否で決まります。
機械が数えはじめると、教師は無用になるのでしょうか。決してそうではない。まず、すべての教育内容が、機械で与えられるようなプログラムにはなりません。クラス内の社会的学習のような面も残ります。さらに、もっとも大切なのは、子供各人の総合的学習指導、生活指導の面です。機械が得意なことは機械にまかせて、教師は人間でなければできないことに力を注げるようになります。この意味でティーチング・マシンは、教師のよき助手になりうるでしょう。

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