困った性格を治すには

 小学生の子どもが、人の嫌がることばかりして困っています。先日もカエルをポケットに入れて帰ってきて、投げてよこしたので、強く叱りつけたのですが、おもしろがって何度もします。
 この場合は、単なるいたずらと見てもよいように思えます。たまたまおもしろいものを見つけたので、お父さんにも見せようとしたのかもしれませんし、おどかしてみようとしたのかもしれません。
 また、なかなか自分の相手になってくれないので、こちらを向かせる手段としてやったのかもしれません。
 こうしたことを、しつこく、手をかえ品をかえてやるようでしたら、考えてみる必要があるかもしれません。
 こういう行動を注目牽引といって、情緒不安定な状態が背後にあることが予想されるからです。

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 しかられるということは、不愉快なことに違いありませんが、そうした不愉快さの方が、無視され、放っておかれることの不愉快さより、まだ良いと感じている証拠だからです。
 まず、そうした情緒の不安定さや不安が子どもの心の中にないかを確かめてみてほしいと思います。
 子どもに接する時は、つねにしかるという接し方しかしていないということはないでしょうか、十分に子どもの相手になる機会をもっているかどうかを考えてみてください。
 「いや、うちでは、ほかの家と比べて、接している方だ」とおっしやるでしょうか。十分という意味は、ばかの家と比べてということではないのです。
 ご本人にとって十分かどうかということです。
 お子さんは「ばくはかわいがられていない」と思ってはいないでしょうか。
 親子なので、かわいがられていないなどと思っているはずがない。というのは、大人の手前勝手です。かりに弟妹の世話に追いまわされている両親を見ていると、そんな気分になることもあるでしょう。
 「弟は幼いのだから手がかかるのは当然」と考えているのも、大人が勝手にそう考えているのにすぎません。こんな時こそ、夫婦のチームワークを発揮してください。手がかかるというわけで、両親がいっしょに弟に接しないで、お母さんが弟にかまっている時こそ、お父さんは兄の方とつきあってやるべきでしょう。
 だいたい、お母さんは下の子どもの方に手をかけているものです。だから弟妹が生まれた時は、お父さんが主として兄と接するようにしてはじめてつりあいがとれるはずです。
 ほんとうの親子だからそんなことをロにする必要はない、と考えないで、たまには「お前も、お父さん、お母さんのかわいい子どもなんだよ」とか「どんなお兄ちゃんになるか楽しみにしているよ」といったことを実際にロにしてやることも大切です。
 学校へ行った時も、このような注目牽引のような行動をしているような時は、さらに問題が大きくなります。
 やたらに珍しいものをもって行ったり、女の子だけをいじめてみたり、先生の前でわざわざしかられるようなことをやって見せるというのがそれです。
 こうした場合、一種の社会性の成長の遅れと考えてもよいと思います。むしろ難しいのは、もっと深いところで不安定になっている時です。よほど考えなければなりません。
 まず、ご両親か、あるいは一方がひどく情緒不安定な性情をもっている人はいないかということです。
 親が情緒が不安定ですと、どうしても子どもへの接し方が気分的になってしまいます。自分の気分のよい時には猫かわいがりにかわいがるかと思うと、一度気分が悪くなるとむちやくちやに叱りとばすといったことがそれです。
 子どもが砂遊びをしているとしましょう。それを見て気分の良い時のおかあさんはニコニコして「おもしろそうね」と声をかけてやります。
 ところが同じ砂遊びをしているのに、気分が悪いと「また、服を汚してしまって」といって強く叱ることになります。
 子どもは情緒的に混乱をおこします。
 そうなると「人の顔色を見る子」になります。なぜなら、今やっていることが褒められるか、叱られるかは、いつにかかってお母さんの顔色次第ということになります。
 逆を考えてもよいと思います。つまり、ひとの顔色を見る傾向が生じてきたら、不安定な接し方をしているのだと考えるべきでしょう。
 また、夫婦で意見がくい違うというのもこの種の子どもを育てます。
 同じことをやっているのに、お父さんは褒め、お母さんは叱るといったことがおこってくるからです。
 もちろん、夫婦といえども完全に意見の一致しているものではありません。大いに意見を戦わせてください。しかし、実際に子どもに接する時には一致した方法によることです。
 父親がマイナス5の接し方をしている場合、母親がプラス5の接し方をとらせようとして、子どもの目の前でそれを口にすれば、たちまちマイナス10になることも覚えておいてください。

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