年下の子とばかり遊ぶ

 年下の子どもとしか遊ばない、という場合、次のようなことを考えてみる必要がありそうです。
 まず、知的な遅れがあるのではないかということを一応は疑ってみてもよいと思います。
 ただし、ただ年下の子どもと遊ぶということだけで知的な遅れがあるなどと言えるものではありません。
 考えてみてほしいことは、出産時に重大な障害はなかったかどうか、幼いころに大きな病気をしたり、大きな栄養障害のようなものはなかったか、頭部に打撲を受けたことはないかどうか、
 歩き始めは何歳ごろだったか、ほかの子どもとひどく遅れてはいなかったか、発語の状況はどうだったか、
 こういうことを調べてみる必要があります。しかし、実はなかなか素人には知的な遅れを判定することはできないと思います。だから、なるべく早く、その地域の教育相談所もしくは児童相談所のようなところで、ご相談なさることをすすめたいと思います。
 教育相談所はその地域の教育委員会、児童相談所はその地域の民生局か福祉課に連絡すれば教えてくれるでしょう。

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 第二には、体力の遅れのある場合です。偏食や小食であるために体力が十分に育っていないとか、運動機能が未熟であると か、家の中だけで育てられたために、ほとんど体を使うことがなく、そのためにそうなっているということもあります。
 ここで子どもたちが鬼ごっこをしているとします。体力が乏しく運動機能がにぶいと、すぐに鬼につかまってしまいます。そしてこんどは鬼になったら、どこまでやってもつかまえることができないとすると、相手の子どもたちは遊んでいても面白くありませんから、同年の友だちは相手にしてくれなくなります。そうなると、いきおい年下の子どもと遊ぶのがちょうどよ いということになります。
 もし、偏食、小食の結果、そうなっているとするならば「もっと運動をしなさい」などと声をかける前に、その偏食、小食を治しておかなければならないことは当然です。
 運動機能や体力を作るということを考える場合、すぐに水泳教室や運動クラブヘ通わせようという考え方になりがちですが、一週間に一度か二度運動するような機会を作っても、それほど効果のあるものではありません。毎日やれるものでなくてはならないでしょう。
 そういう点を考えると、むしろ、下校後近所の子どもたちとの遊びの時間をできるだけ多くとってやることが理想的です。
 サッカー、水泳、野球などというフォーマルな運動でなくても、鬼ごっこをやったり、追いかけたり、追いかけられたり、飛んだり、はねたりといった素朴な遊びの中で自然に運動することが一番よいことです。
 第三番目の問題は、社会性の未熟ということです。友だちとの遊びのルールや技術が十分に習得されていないために、年下の子どもとしか遊べないという場合です。
 砂遊びや、虫とり、木登りなどというインフォーマルな遊びの中にも、子ども仲間の間には自然発生的なルールというものがあるものです。
 例えば、自分たちの虫とりの場所は、うかつに他の子どもに打ちあけてはならないとか、自分たちがひそかに集合する場所をきめて、そこで何をして遊ぶかをほかの子どもにもらしてはならないなどというのがそれです。
 子どもの世界には、けんかにすら特別のルールを作っているものです。
 例えば、腰から下や急所を攻撃してはならないとか、あくまでも素手でたたかうべきであり、棒きれを持ったり、物をぶつけるようなケンカをしてはならない、といったことがそれです。
 子どもというものは、ただケンカをよくする子というだけで仲間はずれにはしないものです。仲間はずれにされるのは、こうした不知不識の間にきまっているルールを破って、物をぶつけたり、急所を攻撃するようなことをする子を卑怯者として排斥するのです。
 こういうことは、絶対に大人が教えることはできません。子どもどうしの接触の中で自然におばえてゆくことです。
 第四番目には、愛情が豊かでやさしい心をもっているために、年下の子どもと遊ぶ場合です。
 こういう子どもは、愛情というものは、受けることも嬉しいが、与えることも楽しいものであるということを知っている子どもであるといえます。
 こういう性格はむしろ大切にしてあげたいものです。
 年下の子どもと遊ぶからといって、それだけで改めさせようと考えないで、その実相をよく見ることが必要だといえましょう。

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