危険な遊び

 小学校三年生の男の子ですが、自転車を買つてやりましたところ、最近では慣れたせいか、道路で友だちと競争をしたり、両手を離して乗ったり、ハラハラするような遊び方をします。男の子とはいっても、このような危険な遊びをさせておいてよいものでしようか。
 お母さんが、危険な遊びと考えている場合、たいていは自分が基準になっているようです。
 「うちの子は危険な遊びばかりして困ります」とおっしやるので、よく聞いてみると、その子は、すもうの大好きな子どもでした。近所の子どもとすもうをとっては、あちこちにすり傷や切り傷をこしらえているような子どもでした。お母さん自身は一人っ子で、過保護で育てられたせいか、運動がきらいで、あまり外で遊んだことがないといいます。ましてケガをしたことなどはほとんどなかったといいます。
 もっと極端な例は、子どもが電磁石で遊んでいるので危険だというのです。どうしてですかと聞くと、電気というのはビリビリとするから危険だというのです。どうやら理科のきらいなお母さんのようでした。
 危険な遊びをして困ると思った時には、ご主人の意見を聞いてみてください。ご主人は言うまでもなく男の子だったわけですから、ほんとうに危険な遊び であるかどうかを判定してくれるでしょう。

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 交通事故をおそれておられるのでしょうが、交通事故などというものは、信号機をよく見て道路をわたる、などということを教えるだけで防げるものではありません。むしろ、横町から走り出した車を目のはしに感じた瞬間に、サッと身をよけるような機敏さを養っておく必要があります。
 用心深く家の中だけで育てていると、いつまでたっても、そのような機敏さは育つものではありません。
 そうした機敏さを養うためには、小さなケガをするような経験をさせることです。横の方から石が飛んできて順に当たって痛い目に合ったり、道を走りまわっていて友だちとハチあわせをして痛い目に合わなければ、それをよけるだけの敏感さは養われるものではありません。
 最近は、家庭はおろか幼稚園でも学校でも過保護になってしまって、そうしたトラブルを防ごうと用心するために、運動機能がにぶい子が多くなっているようです。それだけよけいに、子どもの交通事故は増えてゆくだろうと思われます。
 毎日小さなケガをしているぐらいで、丁度よいと言えるでしょう。
 日本では、ますます交通事情が複雑になり、激しくなってきています。したがって自転車に来るのでも、かなり上手になっていないと危険です。
 まず、片手で乗れるようになっているというのが最低のレベルでしょう。というのは、道を走っていて左折したり右折したりする時には、後から続いてくる車や前の車に、そのことを合図しなければならないからです。
 少なくとも、片手で自由にどんなカーブでも切れるように、積極的に訓練をする必要があります。
 車の通る道路で、両手を離して来るというのは危険なことですから止める必要があると思いますが、安全な道路で、遊びとしてやっているなら、やめさせなくてもよいように思います。というのは、両手を離して来るという練習は、休のバランスで自転車を操作する訓練になっているからです。
 街を乗りまわす時には、その体のバランスで操作をする必要のある場合がしばしば生ずるからです。
 もう一つ大切なことは、ブレ ーキの的確な操作です。どんなにスピードを出していても、どんなに近くに危険物が現れても、即座に停止できるだけの技術が必要です。
 子どもというものは、自転車の整憤というところまでは気を配らないようです。パンクなどはすぐ発見できますが、ハンドルの曲がっている場合とか、ブレーキのききぐあいなどには、無間心なものです。時々は、お母さんが調べて、整備しておいてあげたいものです。
 とにかく危険だ危険だとやめさせようとはしないで、お宅のお子さんがますます上手になるように、援助するぐらいであってほしいと思います。
 たまには公園にいっしょにでかけて、ゲームとして次のようなことをやってみることです。
 土の上に筋を引いたり石を置いたりして、難しいコースを作ってやらせてごらんなさい。石と石の間を次第につめていって、わざわざ難コースを作ってゆきます。ストップウオッチでタイムでもはかってやると、喜んでやるかもしれません。
 また、ドッチボールなどを持っていって、走っている自転車に投げてやって、それをよけさせるなどというのも、良い効果があります。はじめはころがしてやり、そのスピードを次第に増してゆくのです。
 たまには車輪にぶつかって、転倒することもあるでしょう。自転車が転倒した時に、サッと上手に飛びおりる訓練も必要なのです。街を走っていれば、そういう場面もあり得るからです。

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