乗り物の中で騒ぐ子

 三歳の女の子ですが、電車やバスに乗ると、興奮してさわいだり、あちこち移動して遊ぶので困ります。他の人の迷惑になるので静かに座っているようにいうのですがききません。どういっていいきかせたらよいでしようか。
 電車やバスに乗った時、興奮する子どもには、二通りあるようです。
 その第一は、大勢の人が目の前にいてじっと立っている。それも、ほとんど見ず知らずの人です。だから、不安になるのは無理もないかもしれません。また、こうした乗り物の動きに刺激されて不安がつのってくる場合です。
 そのような場合には、慣れてくるまで膝の上にゆっくりと抱きかかえてあげてください。そして、たえず話しかけてあげることです。慣れてきたら、はじめのしばらくだけ抱いていて、そのあとで隣の席に移してやるという方法を繰り返しながら、かかえている時間を少なくしていってください。
 だから、幼児を電車に乗せるのには、できるだけラッシュをさける工夫も大切です。

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 第二の場合は、乗り物が好きでうれしくてつい暴れてしまうという場合です。幼い子どもの場合は、このタイプの方が多いようです。
 このような場合は、乗り物を楽しむことを教えてください。
 例えば、まず、電車やバスの先頭に座らせてみることです。外の景色が遠方から近づいてくることに興味をもてば、それをじっと見つめているだけで、静かに過ごすことができます。
 こういう景色の移り変わりは、あまり経験することがありません。自家用車に乗ってドライブしても、しょっちゅう渋滞が起こりますから、こうしたスピード感はなかなか味わえませんから、かなり強い関心をもつことになるのでしょう。
 同時に、運転手の手や足の動きにも注目させてみましょう。それに興味を持つようになると、今度はあたかも自分が運転しているような空想を描きながら見ることになりますから、同じところを何度通ってもあきずに見ているようになるでしょう。
 先頭に座らせることができない場合でも、外の景色を注意深く見るような刺激を絶えず与えてみるとよいでしょう。
 例えば、「近くのお家はどんどんうしろへ走ってゆくけど、むこうのお山は電車といっしょに走っているでしょう」とか「あの赤い車と競争しているみたいね。どちらが勝つかな」とか「さあ、もう少しいったらトンネルに入るよ。一、二、三、四、そら入った」、「トンネルの中に入ったら、窓がカガミになるでしょう。ほら、ママの顔とあなたの顔が写っているでしょ」などという言い方がそれです。
 こうしたことをやっているうちに、外の景色の移り変わりに強い関心を示すようになったら成功です。
 あとは、時々その興味を引くようなものを指摘してあげるだけで、静かにしているようになるものです。
 外の景色にも無関心、あるいはもうあきてしまったとすれば、こうした乗り物の中というのは、退屈きわまるものです。大人と比べるとはるかに活動力のある子どもですから、じっとしていることができません。
 そのような時には、電車やバスの中でもできるような遊びやゲームのようなものを工夫してください。
 例えば、家を出る時に小さな袋の中に、化粧品のビンやそのふた、マッチ箱、鉛筆、ネジ、クレヨンといったたぐいの物を入れて持ってゆきます。座席についたら、その袋を出してやります。「この中に何かあるか、外からさわってあててごらん」などという遊びは案外喜ぶものです。これは、やり方によっていろいろなバリエーションが組めます。
 外からさわってわからなければ、手だけを入れてさわらせて当てさせるという方法もありますし、はじめは一つのものだけを入れておく、そしてそれを入れかえて当てさせるというのもよいでしょう。なれてくれば、二種類、三種類の物をいっしょに入れて当てさせ、その数を増やしてゆく、あるいははじめは子どもの使うもの、目にしやすいものからはじめて、だんだん目につきにくいものにしてゆくという方法もあります。
 また、マッチ箱の外箱にサインペンか何かで顔を描いて指にはめれば、簡単な指人形になります。それを使って話しかけてやるのもよいし、子どもにやらせてみるのもよいでしょう。
 これは、絆創膏を使うのもよいし、カットバンを反対に巻いてやってもよいでしょう。
 この方法は、電車やバスの中ばかりでなく、病院の待合室やレストランで食事を待っている時などにも応用できます。

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