仲間外れになる

 五歳の女の子ですが、友だちと二人だけで遊んでいるときはよいのですが、友だちが三人四人となると、なんとなく仲間外れになって、つまらなそうに帰ってきてしまいます。よその子に比べて、特に運動神経が劣っているとは思いませんが、何かと気をもんでいます。この先、どのように導いていったらよいでしようか。
 いつになっても友だちができなかったり、すぐに仲間外れにされたり、毎日のように遊び相手が変わる子どもがいます。そういう子どもは、やはり、遊び方、人との交わり方にどこかまずいところがあるのではないでしょうか。
 誰かが失敗して叱られたり、どうしてよいかわからず困っていたりすると同情するどころか、からかったり、威張ってみせたり、反対にいじめたりする子どもがいます。遊びのルールを平気で破ったり、自分勝手にしようとする子ども、自分の要求ばかりを通そうとしてわがままをいい、要求が通らないとすぐに怒ったり、物を投げたり、友だちをたたいたりと乱暴な行動をする子ども、人がいやがることを平気でする子ども、うまくいかないとすぐに泣く子もいます。そういう子どもは、次第に仲間から相手にされなくなってきます。また、ひとり遊びの経験があまりなく、遊び方を知らない子ども、引っ込み思案で、自分の思っていることや、遊びたい気持ちをうまく表現できない子ども、運動能力が劣っていたり、遊び方がへただったりすると、みんなの遊びの流れについていけず、おいていかれてしまい、結果的に仲間外れになってしまうこともあります。
 まず、子どもの遊びのようすをたしかめてみましょう。

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 口ではいろいろやかましいことをいっていても、子どもの抵抗にあうと、結局は、子どものいいなりになってしまうような躾に対して自信がなく、一貫性がない育てられ方をすると、いつでも自分の要求が通るものと思い込んでしまいます。また、親が子どもを溺愛するあまり、いつも先まわりして子ど もの要求を満たすような育てられ方をされても、子どもは、何でも自分の思いどおりになるものと思い込んでしまいます。そういう子どもは、ちょっとでも自分の要求が通らなかったりすると、どのようにしてその要求を押さえてよいのかわからず、ちょっとしたことで怒ったり、乱暴したりするようになりやすいものです。こういう子どもは、人に親切にしたり、人が困った時に思いやったりする気持ちも育ってきませんし、遊びのルールもきちんと守れません。泣けばいつでも自分の要求が通るような経験をしてきた子どもは、困難なことに出会ったり、うまくいかなかったりすると、泣くことによって他の人がなんとかしてくれるだろうという依存的な態度を身につけてくるかもしれません。家庭で両親が厳格で、いつも干渉されたり、指示されたり、禁止されたりしていると、子どもは自信を失い、劣等感のとりこになってしまうかもしれません。うまく自分の気持ちを受け入れてもらえなかったり、無視されたりしていると、子どもは欲求不満に陥ってしまうでしょう。そういう子どもも、ちょっとしたことでイライラして乱暴しやすくなってしまうものです。子どもが遊んでいると、すぐに汚いとか、危ないといって遊びを禁止したり、ああしなさいこうしなさいとすぐに干渉したりして子どもの遊びを中断してしまう親がいます。そういう子どもは、いつも親の顔色をうかがうようになり、自由に遊べない子どもになってしまいます。小さい時から、周囲に友だちがおらず遊んだ経験がなかったり、遊ぶ友だちを自由に選べなかった子どもは、充分に遊んだ経験がないので、遊び方も知らなかったり、へただったり、運動能力も劣ってくるかもしれません。大きくなってせっかく友だちができたのに、おいていかれてしまうでしょう。
 これらはいずれも、甘やかし、干渉、支配といった過保護な親の態度から生じてきた問題だといえます。そのことに気がついて、周囲の大人の扱い方を変えることがいちばん近道といえるでしょう。
 誰からも好感が持たれる魅力的な人は、いつも明るく、陽気で、不機嫌な表情や態度を人前ではみせません。不平不満もほとんどみせないでしょう。誰とでも常に明るく接し、遊び、自分のしたことに責任を持つ子どもは、友だちにも好かれます。こうした快活な態度、人柄は、幼いころから周囲の大人を手本とし、模倣の中から生まれてくるものなのです。良い人間関係を子どもとの間に成立させようとするためには、大人自身が独立したゆがみのない生活体でなければなりません。偏りのある、人から好感をもたれない大人が子どもに接すると、子どもは影響を受けて好ましくない結果が持たらされるでしょう。
 子どもの幸福は、大人の正しい理解によって守られます。周囲の誰からも受け入れられ、自分も相手を自然に受け入れられるという状態が、子どもにとって、もっとも良い人間関係だと いえます。その子がどのような気持ちで、どんな暮らしの背景の中で生活しているかという現実の姿を、現在の時点で正しく把握してやる努力が、大人にとってもっとも大切です。そこから、こうあって欲しい、それにはこうしなければならないといった確かな願いと方法とが生まれてくるのです。子どもの持つ力を認め、未知の可能性を信じて、正しく理解し、良い人間関係をつくろうと努力を続けることが、子どもにとって最高の愛情になります。親と子のよいかかわりあいは、子どもに自信を つけさせ、誇りを持たせ、積極的に行動する力を与えます。自らを自分の手で支え、自発的に生活していける大人に成長していけるでしょう。
 幼児期に芽ばえ育っていった人に好感を与える魅力的な性格は、一生涯を通じて社会的に望ましいものとして、その人の財産となって役立つはずです。

友だちの選び方/ 友だちにいじめられる/ 友だちをいじめる/ 友だちとすぐケンカになる/ 仲間外れになる/ 友だちに嫌われる/ 友だちをえり好みする/ 友だちのまねばかりする/ 友だちの言いなりになる/ 友だちの悪口を言う/ おせっかいやき/ 親の気に入らない友だちとつき合う/ 気に入らないとすぐ噛み付く/ ボスになる/ 異性の友だちとだけ遊ぶ/ 友だちができない/

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