ボスになる

 小学校三年生の男の子ですが、最近、近所の友だちを集めては、ボスになって遊んでいます。私どもでは、近所の手前、うちの子が危ない遊びでも始めてはといつも心配しています。近所の友だちも何もいわずに、うちの子に従っているようなのですが、この先、どうすればよいものでしょうか。
 子どもの性格は、親からみて も見当がつかないことが多いものです。父親似とも言えないし、さりとて母親とも違うがなどという例は意外と多いものです。でもこれはどういう原因でなっていくものかはよくわかりませんが、やはり両親の生活態度や対人関係から、見習うところがあったと考えてよいと思います。ですから、子どもの性格を考えてみることは、親としてわが身を考えることになるわけです。それは楽しくもあり、ほろ苦くもあることなのです。
 さて、小学三年生の若さでボスになったというのは、かなり体力もあり、気も強く、また人間関係で苦労もしているのではないでしょうか。ボスというと何となくいやなイメージが伴いますが、昔なつかしいガキ大将という言葉におきかえますと、あっぱれという感じがしないでもないと思います。ボスのように他の子どもに対していろいろと考えて、その支配下におくということは、かなりな能力が要求されますし、また、このような対人的な広い気持ちは、個性として認めてよいと思うほど、その子ならではの魅力とも考えられるのです。ただ弱い者いじめをしているだけでは誰もついてきませんし、また、他人の言うとおり従っているのでは魅力も生じないのです。ですから、このような状態をただマイナスにのみ考えて、お子さんにむかって圧力をかけて、その行動を抑圧してしまうということのないように考えて欲しいのです。ボスになるのもこの子の性格なのだということをまず考えて欲しいのです。

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 何故、親はすぐに近所の手前の心配をするのでしょうか。子どもの集団遊びは、大人とは違って時には少し危ない遊びもするようになると思います。これは子どもを持った人なら誰でも抱かなければならない心配なのです。それこそ大人が真剣になって、子どもの遊び場の安全性についてとりくんで欲しいと思うのです。あなたがわが子を信じられないというのであるなら、それこそ大問題なのです。わが子が、友だちに危害を加えるという恐れがあるというのでしたら、何をか言わんやですが、そうでないとしたら、もっと子どもの集団行動を見守ってやってください。小学校三年生がボスである集団がどのような遊びをしているかを一度よく調べてみたらどうでしょうか。
 近所の子どもたちが、何も言わずにあなたのお子さんに従っているということは、何なのでしょうか。まさかお子さんたちはあなたのお子さんにいじめられるから仕方なくついてきているのでしょうか。それならば、あなたが心配するより、近所の親たちが騒ぎはじめ、あなたのところへも苦情がくるはずです。
 ただあなたとしては、近所の手前を恐れるより、近所づきあいはよくしておいたほうがよいと思います。お子さんは、あなたの近所の人たちに対する態度について影響をうけるはずです。あなたの親しくしている人の子どもさんに対して、悪くするはずはないからです。
 もしも、あなたのお子さんが、大人のみえないところでのみ遊んでいたとしたら、それは注意したほうがよいと思います。中学生ぐらいでしたらいざ知らず、小学校三年生のお子さんは、かなりオープンな遊びをしているはずですし、たとえ秘密の基地を持っていたとしても、それをあなたがた親たちに何らかの形で伝えているはずです。ですから何の心配もおきるはずはないと思うのです。
 でもそれでも心配でしたら、あなたの方から積極的に子どもたちに近づいて行ったらどんなものでしょうか。例えば、皆を家によびこんで、おやつをあげたり、本を読んでやったりしてみてもよいでしょう。少し資本を投下すれば、子ども図書館など、簡単に出来ると思うのです。子どもたちが大人に近づいてこないのは、大人が嫌っているとか、自分たちのことがわからないと感じているからで、もし子ども好きの大人がいたら、非常に楽しんで遊んでくれると思うのです。たとえそこまではいかないとしても、少し子どもたちにむかって門戸を開いてみると、子どもは近づいてくるものです。門戸を開きもせず、心配しているあなたは、どうしょうもない悩みとしか言いようがないではありませんか。
 あなたは、もっとあなたのお子さんと対話をするようにしてあげてください。対話と言っても、改めて強制的に子どもさんにつめよって話をすればよいというものではありません。そんなことをすれば逆効果です。お子さんにはお子さんなりの悩みがあるのです。親から受け入れてもらえない情緒的不満を、友だちを従えるという形で満たしているのかも知れません。そうであるなら、友だちが言うことをきいてくれないということに不満を持ちやすいと思います。まず、あなたがお子さんを受け入れて、何も聞かずとも、そばにいてやることを考えたら、きっとお子さんの心も開いて、問わず語らず、いろいろと仲間のことを話すようになるものです。そのような機会に、もし仲間のことをこぼすようなことがあったら、これは一つのチャンスで、あなたは、お子さんのとった態度と相手の子どもの感じたであろう気持ちを手にとるように関連させて、お子さんに見せてあげたらよいと思うのです。
 大人とくに親は、何かと言うと叱ることが先になって、子どもの気持ちを閉じてしまうことが多いようです。あなたに一番不足していることは、自分のお子さんの気持ちがつかめないことですから、このへんを一生けんめいにつとめてみるようにすることをおすすめする次第です。

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