親と話をしたがらない

 小学校二年生の女の子です。学校や近所の友だち同士で遊んでいるときは元気なのですが、家に帰ると、私と話をしたがりません。こちらから、学校の出来事や遊びのことを話しかけても、うなずくだけで、自分から話そうとしません。こちらとしても、子どもがどうして話をしたがらないのか分かりません。どのようにしたらよいのでしょうか。
 子どもは学校に行くようになると、友だちと遊ぶことがますます盛んになり、子どもたち同士、大人から割りこまれたくない自分たちだけの独自の領域を持つことに喜びを感じるようになります。そのことは、お母さんも、子ども時代を思い出せば、きっと思いあたることがあるはずです。友だち同士で集まってヒソヒソと楽しく話をしているところに、お母さんがあらわれ「何相談してるの」と問いかければ、「いいの、いいの」と言ってお母さんを追い出したに違いありません。お子さんも、ちょうどそういう年ごろになり、親と話したがらないのも、そういう気持ちの延長上のものかもしれません。まだ、二年生ですから、学校のことで、困ったことやわからないことがあれば、自分から親にたずねてくると思いますし、あまり根ほり葉ほり間かない方がよいのではないでしょうか。

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 子どもが遊び終わって、家に帰ってきます。自分たちだけの輝かしい時間と空間に別れをつげて、いつもの家に帰ってくる、それだけでも多少げっそりしているところへ「楽しかったの」「なにしてきたの」とうるさく間かれると、気分はしらけ、口も重くなるというものでつまり、友だちと遊んでいるという状況にいた時の自分の気分の余いんが残っていて、家に帰って親に話をするという状況には何か異和感があって、すぐにその気分になりにくいのではないかと思います。こういう気持ちは、子どもにはとても表現のできないものです。大人なら、家に帰りつき、外でのことを「どうだった」と聞かれれば「ちょっと持ってよ、お茶でも飲んでからゆっくり話すから」とでも言うところでしょうが、子どもは、そういうふうに、自分の気持ちをうまくコントロールすることができません。しつこく聞かれれば、不快感が増してしまいます。そこで、聞かれてもブスッとしているとか、面どうくさそうになま返事をしているという感じになってしまうのです。こういうことは、子どもによって程度の差があると思いますが、どちらかというと感受性の強い子どもに多いと思います。子どもが家に帰ってきたら、うるさくきかずに、やさしくおやつでも食べさせてやり、自然に子どもの方から口を開くのを持ちましょう。詮索は禁物です。受け手になってあげてください。
 子どもは、生活の中で、自分から機会をとらえて、アレコレと親に話しかけてくるのが、子どもによって程度の差はあっても、ごく標準的な状態です。ただ、幼児期に比べ、学校へ行くようになると、なんでもかんでも、ねえねえと母親に話しかけてくることは、減少すると思います。幼児のころと同じような形で母親を必要としていないのですし、友だちと話している方が楽しいのですから。これは子どもが自立していく過程で普通のことです。それが、ほとんどロをきかないということにもなると、思春期前の子どもとしては、ちょっとめずらしいことです。
 本問では、親の方から子どもに、アレコレと質問をしても答えてくれないという様子なのですが、子どもと話をするのに、質問をするという方法ばかりでなく、いろいろ方法があると思います。子どもが一番関心を持っていることについて話をもちかけてみるのもいいと思います。また「ママが子どもの時のゴムだんは、こういうのよ」と、やってみせたり、体力に自信があれば、子どもの前でなわとびの二重とびでもやってみせれば、絶対、話しにのってくるはずです。「あたしたちのは、こういうのよ」と言って得意になってやってくれるでしょうし「○○さんのとび方のまね」と言って友だちのまねをしてみたり、「この間、こういうことがあったんだよ」と、それに付随して、いろんなことを話してくれると思うのです。つまり、親の方から子どもの次元に近づいて、子どもが、異和感を感じずに、話をしたいという気持ちになるようしむけてあげるとよいと思います。話をする以前の気持ちの交流が生まれると、自然に話をするというわけです。
 学校や近所の友だち同士で遊んでいるときは元気だということです。学校生活で、不安なことやわからないことがたくさんあったり、勉強に関することで、大きな障害があったり、友だちとうまくいかないということがあったりすれば、学校や近所で、友だちと元気に遊ぶことはできないはずです。この年令の子どもで、友だちと元気に遊べているということは、あらゆることが順調にいっていることの何よりの証拠です。友だちと遊びあえるためには、いろいろな能力が必要です。言葉のやりとりができること、遊びの面白さが理解できること、ルールを守ることができること、相手の立場がわかることなど、さまざまな力を発揮することによって、友だちと元気に遊んでいるという状態が生まれるのです。

父親と母親の意見と態度の食い違い/ 父親の言うことはきくが母親の言うことはきかない/ 親の顔色をうかがう/ 親の言う事を聞かない/ 親を批判する/ 親と話をしたがらない/ 親を脅す子/ 注意するとすぐふくれる子/ 自分の物に人がさわると嫌がるときの扱い/ 口答えする/ 反抗期の子ども/ 兄弟への公平な接し方/ 兄弟げんか/ 弟や妹をいじめる/ 異性のきょうだいのいない子/ お下がりと子どもの不満/ やきもち/ 一人っ子/ 末っ子/ 中間の子/ 長男・長女/ 祖父母と子ども/ 家族としての意識の薄い子/ 子供部屋と家族のふれあい/ 難しい中学生との接し方/ 大学進学問題で親子の意見が対立したとき/ 義理の親子関係/ 離婚したときの子どもの扱い/

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