学校や友だちのことを話さない子

 うちの長男は、小学校四年生です。もともと無口な子ですが、学校での出来事や友だちのことなど何も話そうとしません。もちろん人の悪口は絶対に言いません。友だちのお母さんに聞いたら「うちの子は学校で起こったことをいろいろ話してくれる」と言われ心配になりました。自分から話そうとしないのは、なにか理由があるからなのでしようか。どのように接すれば、話をするようになるのでしょうか。
 子どもが帰宅して、学校のことや、友だちのことをあれこれと話してくれたら、母親は誰でもうれしいし、子どものことがよくわかって安心します。でも、次から次へと語ってくれることを、どの子にも期待するわけにはいきません。
 子どもには個人差があります。
 例えば、生まれつきの傾向というのがあります。赤ちゃんの時からおとなしく、あまり動きがなく、言葉も少なく、四、五歳になっても、おとなしくて、どこにいるのか気がつかないような子もいます。
 反対に、よく動き、よく話し、外界に対する関心が強く、心の中のことをどんどん表現し、うるさいくらいの子もいます。内向き、外向きというような本来の傾向と、環境の影響でその人の性格が造られてくるのです。
 お宅のように、もともと無ロなお子さんと、おしゃべりなお子さんとでは、報告の度合いも当然ちがってきます。
 また、男と女という性別によってもちがい、年令によってもちがってきます。女の子の方が言語的な発達が早いので小・中学校時代は男の子よりよく話します。また、思春期以後は、小学校時代のように、なんでも親に話すということをしなくなります。
 このように、子どもの個人差というものを前提において、どの子にも同じようなことを期待してはいけません。

スポンサーリンク

 お子さんが話しかけた時、少しの間でも、家事や仕事の手を休めてききますか。もし、その時、手が離せない時には、あとで必ず時間をとってあげていますか。子どもだって、ちゃんときいてもらえなければ話す気がなくなります。
 そっぽを向きながら聞いたり、うわの空の返事をしていないでしようね。「ママこっちを向いて」というのは、言葉に出さなくても、子どもの絶えざる要求です。
 子どもの報告は、子どもの気持ち、子どもの立場になって、喜んで聞いてあげてください。詰問、叱責、注意はできるだけひかえて、うなずき、ほめ、はげましてやってください。
 なかなか話し出さない子、ポツンポツンととぎれながら話す子、うまく表現できない子、いろいろいます。こちらのペースであせって催促すると、子どもはなおさら話しにくくなって口をつぐんでしまいます。持つ心を大切に。
 無口なお子さんに無理に報告させようとしなくても、学校の成績物、作品、行動、持ち物、担任との連絡などから、お子さんの学校での生活や様子を知る手掛りはえられます。
 お子さんは朝早く起きて、学校へ喜んで通っていますか。宿題は自分でちゃんとやっていますか。どんな友だちと、どんな遊びをしていますか。帰宅した時に疲れた顔をしていますか。得意な学科、不得意な学科は。家ではどんなことに熱中していますか。
 お子さんから報告しなくとも、こちらが子どもの生活に関心を持っていれば、いろいろわかってきます。こちらが知ろうと努力しないで、子どもにたしかめようとすれば質問攻めになって、子どもからうるさがられるのです。
 こちらの聞き方や、接する態度を反省し、改善しても、まだ、お子さんの方から積極的に話してこない場合は、お子さんが学校生活にうまく適応していないことも考えられます。朝が待ちきれないように早く行ったり、学校の中のできごとや生活がどれもこれも新鮮で、魅力に満ち満ちていれば、帰宅してからの生活態度も元気いっぱいになります。学校生活と家での生活については、担任の先生と一度ゆっくりお話をする時間をとってもらうとよいと思います。
 今の子どもは、帰宅してからも塾やテレビに追われて、家族がバラバラに行動し、夕食の時にも意外に話し合うことがない家庭が多いようです。
 お宅では、テレビをみながら食事をする習慣になっていますか。
 Aさんの家では、テレビが故障したのを契機に、しばらくテレビなしの生活をしたら、食事の時に話し合いが復活し、みんな時間がたっぷりできて、それぞれのことができるのにびっくりしたそうです。私たちの生活や家族の交流は、知らず知らずのうちに、テレビに浸蝕されているのです。せめて、番組や時間を制限し、ながら視聴やついで視聴の惰性的習慣から脱け出したいものです。

言葉の遅れている子/ 吃音のある子/ 学校や友だちのことを話さない子/ 知能とは/ 才能を伸ばすには/ 適正を見つけるには/ 思考力を育てるには/ 文字教育/ 数の教育/ 外国語教育/ おもちゃの選び方/ 絵本の与え方/ 読書好きにするには/ 本を読みたがらない子/ 難しい本を多く読む子/ 年齢よりも幼稚な遊びをする子/ マンガばかり好きな子/ 絵を描きたがらない子/ ピアノのレッスンを嫌がる子/ 音痴な子/ がらくたを集める子/

       copyrght(c).子育てと育児.all rights reserved

スポンサーリンク