年齢よりも幼稚な遊びをする子

 長女は、小学校四年生にもなりながら、まだ、近所の年下の子どもたちと一緒になって、ままごとや砂遊びをしています。近所の、年下の子どもを持つお母さんがたからは喜ばれていますが、私としては、長女が幼稚な遊びをしていることが心配です。このように幼稚な遊びをするのは、長女の知能が普通よりも低いということなのでしようか。
 お子さんの知能が遅れているのではないかとのご心配のようですが、遊びだけから知能の判定はできません。遊びは心の楽しみでありなぐさめですから、課題でもなく仕事でもないのですから、子どもが遊びに全能力を発揮するかどうかわからないからです。
 問題は、年下の子どもと遊ぶという点がご心配の種だろうとおもわれます。たしかに、知能が低い場合には、年下の子と遊ぶほうがうまが合うということもありますが、逆必ずしも真ならずで、年下の子と遊ぶから知能が低いとはいえません。
 気のやさしい子で、年下の子のめんどうをみたり、遊んでやったりすることの好きな子もいます。また、気が弱くて引っ込み思案で消極的な性格の子は、同年令の子どもに圧迫感を感じて、年下の子と遊ぶことを選ぶ子もいます。
 しかし、近所に同年の子がいないとか、同級生がいないために、年下の子でも相手にするしかないという場合もありましょう。しかし、学校生活や学級生活の中で普通にやっていて、集団からはみ出していないなら、心配はないのです。
 このように、年下の子と遊ぶからといってすぐ知能と結びつけるよりも、性格と結びつけて考えてみることも大切です。つまり、いろいろな角度から考えてみるようにしたいものです。
 例えば、学校の成績が低いから知能が遅れているのではないか、というような心配をされる方があります。たしかに、一般論でいえば知能と学力の相関は高く一致する傾向がありますが、それでも学力からすぐ知能を推測するのは誤っていることが多いのです。つまり、勉強もまたいろいろな条件がからみあっているからです。ですから、遊びの場合はなおさらということになります。

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 もし、お子さんが誰とも遊ばないというのでしたら、それは大いに心配になることです。相手が年下であろうと遊びの内容が幼稚であろうと、とにかく人と遊ぶということは、子どもの精神衛生上とてもよいことです。それは新鮮な酸素を吸収しているようなものですから。
 このように別の角度から見直したり、考え直してみることが、子どもを育てる上でとても大切なことなのです。なぜなら、遊びが幼稚だからダメということになりますと、遊びを禁止したり、妨害したり、遊びに罪悪感や劣等感を抱かせるおそれが生ずるからです。
 大切なことは、お母さんの望む、より高いレベルに向上することですから、せっかくの遊びに水をかけるようなことはやめることです。むしろ、遊びの中味をもっとよく理解するように努力してみることをおすすめします。もしお母さんが遊びに理解と寛容性があれば、子どもの遊びをより望ましい方向に導くことができます。その反対に、子どもの遊びをレベルが低いという理由で拒否しますと、子どもは親からかくれて遊ぶとか、親の望むのと反対の方向へむかっていく可能性が高いのです。
 近所のお母さん方が喜んでいるのは、おそらくお宅のお子さんのよいお姉さんぶり、下の子の遊ばせ方の上手なことに感謝の気持をもっているからではないでしょうか。遊んでやるといっても、大人が子どもの相手をするのと違って、下の子どもに調子を合わせて、自分も遊びながら遊んでやっているのではないかと思われるのです。
 この点は、一緒に遊んでいる時の様子や、相手の子どものことなどについて聞いてみるとすぐわかります。つまり、お姉さんとしての自信をみつけること ができるでしょう。そうだとしたら、それは社会性の成熟の現れとも解することができるのです。つまり、お宅のお子さんには、リーダーシップがあるのかもしれないのです。
 さて、小学校の中学年という年ごろは、同年の友だちとの関係が密接になる時期で、それによって社会性が発達するのです。ですから、同級生の友だち ができること、仲よし友だちができることは大変望ましいことです。同級生と心が結ばれていますと、皆と一緒に遊ぶこと、勉強することなどに張り合いが出てきて、学校生活が楽しくなります。
 そこで、お宅のお子さんの学校での状態について、同級生の人や先生に聞いてみるとよいでしょう。孤独でいたり、引っ込み思案の度が強すぎたり、皆と歩調が合わないようなことがあれば、その点は気配りをしなければなりません。
 例えば、誕生会によんだりよばれたりといったこと、日曜日や休日、特に冬休みや春休みといった析に、共同の計画を立てるようなことなどを親と子で相談してみるとよいでしょう。また、ガールスカウトとか、教会の日曜学校などの参加を考えるとか、同級生や同年輩の子どもとの交流のチャンスを増やすように工夫しましょう。
 もし引っ込み思案でしたら、クラスの中で同じように引っ込み思案の子をみつけるよう、先生とも相談するとよいでしょう。元気すぎる子や能力の高すぎる子、リーダーシップのありすぎる子、社交的な子はさけたほうがよいのです。
 最近はソロバン教室、音楽教室、学習塾など、いろいろの機関に通う子が多く、そのために同年の友だちがえにくい場合もあります。そのような場合は、気軽に友だちとの交流ができそうな教室へ通ってみるのも一つの方法かもしれません。

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