勉強嫌い

 うちの子は小学校二年生ですが、無気力で休みの日など家ではなかなか勉強をしません。学校のある日でも時々「学校、休みたい」などと言います。原因を聞いてもいつこうにはっきりしません。学校の成績もよくなく内気な娘に親はますますイライラしています。よく勉強もし、活発なよその子がうらやましい限りです。うちの娘のように勉強嫌いな子は、どのように指導したらよいものでしようか。
 お子さんが無気力で休みの日など家ではなかなか勉強しないということですが、無気力イコール勉強ぎらいと、すぐに考えてはいけません。どちらもそれぞれ別の原因をもっている場合が多いのです。
 まず、お子さんに、もう一度目を向け直してください。何か熱中しているものはないでしょうか。マンガ、プラモデル、野球、動物の世話、もし、一つでも熱中するものがあり、それに没頭している時間があるとするならば、お子さんは無気力ではありません。興味や関心のあることには、だれしも、何をさておいてもとりかかり、熱中していくものです。お子さんも、興味がもてるように仕向ければ、教科の学習にも意欲をもって取りくむようになるものです。
 ところが、生活全般に活力がなく、何となく一日が終わり、また、次の日を何となく迎えるという状態が続くようであれば、その原因をつきとめなくてはなりません。

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 体力が充実していないと、気力も充実しないのは当然のことです。体にどこか一か所でも支障があると、活力がなくなり、気力もわいてきません。
 鼻に故障があれば、頭が重かったり、痛かったりという障害が起きて、考えがまとまらず、集中して物事をすることができなくなります。
 近視なのにそれに気づかなかったり、軽く考えて放置しておいたりすれば、黒板がよく見えない、細かいものを見るのがおっくうということになり、だんだんと学習から遠ざかっていくことにもなります。
 また、内科疾患を気づかずにいれば、全身的にだるく、動くのもおっくうになり、まさに無気力の状態に追い込まれます。
 このようなお子さんの健康状態は、大人が考えるようにお子さん自身にははっきりと自覚されず、それがあたりまえだと患っている場合が多いのです。ですから、お母さんは「ダラダラしていないで、さっさとしなさい」と、お子さんを叱咤激励する前に、ぜひ健康チェックを専門家にしていただくことが大切です。
 最近は、小学校の低学年にも夜型のお子さんがふえています。大人といっしょに夜遅くまでテレビを見ていたり、お兄さん、お姉さんのまねをして、ラジオの夜番組を聴いたりと、就寝時刻のたいへん遅いお子さんがいます。
 そのため、朝、ギリギリまで寝ていて、やっとの思いで起床、体がしっかりと目ざめないうちにそこそこの朝食そして、学校へすべり込み。このようなお子さんも多いのです。
 このようなお子さんに限って、体がしっかりと目ざめない内に学校にすべり込むのですから、脳も目ざめていず、思考が十分に働きません。また、朝食が十分にとれていませんから、午前中の学習に耐えるだけの活力もありません。
 このような状態が、たまのことではなく、毎晩の夜更かしともなれば、慢性の睡眠不足となり、日常的な無気力状態をつくりだすことになります。ですから、お子さんの気力を常に充実させていくには、家庭生活の正しいリズムを保つことが基本であるとさえいえるのです。
 朝の起床は、登校時刻の最低一時間前。睡眠を八時間から十時間はとるように、前の晩就寝すること。ゆとりをもって、しっかりと朝食をとること。そして、さわやかな気分で家を出ること。
 このあたりまえの生活のリズム作りができれば、お子さんは、一日一日を生き生きとして過ごすことができるようになるにちがいありません。これは、お子さんだけに課せられたリズムであっては成功しません。家族全員の生活リズムでなければならないことはいうまでもありません。
 ところで、お母さんは、お子さんをご勉強嫌いと決めつけてしまっているようですが、これでは、問題を解決していくことはできません。
 最近、学校でも、わかる授業、楽しい授業、というテーマをかかげて、先生方が研究をすすめています。それは、勉強嫌い子を一人でも出さないための工夫なのです。
 わからないことが積みかさなっていけば、勉強が楽しくなるはずがありません。一人ひとり、何かわかって、何かわかっていないかをよくたしかめながら学習をすすめていくことがどうしても大切です。何かわかっていないかがはっきりすれば、それを解決するための手だても具体的になるからです。お子さんの中には、毎日の予習、復習をといっても、何をどうしてよいかがわからないので取りくめないでいるため、いかにも無気力に見られている場合が多いのです。
 また、学習を。楽しいものにするためには、勉強の幅を広く考えていくことが大切です。単に、机の上の学習だけでなく、ハーモニカを吹くことも、草花の世話をすることも、他に置きかえることのできない大切な勉強と考えていくことです。お子さんは、それを根っこに、いろいろな方面に興味や関心を広げ、自分自身の学習を発展させていくにちがいありません。それは、たしかに時間がかかることでしょう。しかし、それこそがお子さんの成長なのです。
 お子さんの向かおうとするところに、具体的手だての相談にのり、お子さんが楽しく学習に取りくめるよう方向づけてあげること、そして、どんな小さな進歩にも、それを認め、ほめことばを忘れぬことです。

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