図書館の利用の仕方

 小学校二年生の男の子です。このごろ、本を読むことに興味を持ちはじめたので、この夏休みを機会に図書館を利用させようと思っておりますが、どのようなものでしょうか。
 夏休みは、お子さん自身で自由に時間を使える何よりの期間です。ですから、お子さんの読書への興味を、この期間により一層高めたい、しかも、図書館という施設を利用させてみよう、という考えは、大変よいと思います。ぜひ、成功させてみたいものです。
 ただ、この場合注意しなければならないのは、せっかくのチャンスなのだから、いつもとちがって少々高度な本に挑戦させてみようとか、まとまった冊数をこなさせようとかという考えがお母さんの中にあると、お子さんの読書への興味や意欲を、かえってそぐ結果になりかねないということです。
 はじめて図書館をたずねたお子さんは、まず、棚に並ぶたくさんの本にびっくりして目をみはるにちがいありません。そして、あれもこれもと目うつりして、どの本から手にとろうかと選択にとまどうことでしょう。でも、だんだんと、動物に興味を持っているお子さんなら動物物語や動物図鑑に、テレビのアニメーションに夢中なお子さんならアニメ風の絵入りの本にと、その時の自分の興味や関心に合わせた選択をしていきます。また、棚から棚へと目を走らせているうちに、ふと、取り上げた一冊の本がきっかけとなって、新しい読書の世界を開いていくこともありましょう。
 ここで何よりも大切なことは、お子さんに自分で本を選ぶ楽しさを存分に味合わせ、図書館の本棚はぼくの本棚の気持ちをもたせるようにすることです。ですから、時には学習マンガもOK、お母さんは、あまり細かなことを指図せず、ゆったりとお子さんのようすを見守ることです。

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 とはいっても、図書館は大勢の人たちが利用する公共の施設です。子どもたちだけでなく、一般の人たちも利用しています。そこではみんなが守らなければならないマナーがあります。お子さんがはじめて利用するこの時期に、公共の施設を利用する時のマナーをしっかりと体得させるようにすることは、お母さんの役割といってよいでしょう。
 図書館利用のマナーとしては、次のようなことが考えられます。
 本を選ぶ時も、本を読む時も、図書館の中ではいつも静かにする。本を汚さぬように、やぶかぬように、大切にする。借りた本は、きめられた期日までにきちんと返す。
 これらのマナーも、はじめにまとめて注意するというのではなく、お子さんの図書館でのようすに合わせて、具体的になさることが効果的です。時には、お子さんの自然なふるまいの中のよい点をほめてあげることによって、マナーを身につけることもできるのです。
 いままで、学級文庫や学校の図書室しか知らなかったお子さんが、公共の施設に一歩踏み込んだ、この時の感動にも似た思いを大切にしていくことが、まず何よりもマナーにつながる大切なことなのです。
 ぼくも、みんなの仲間入りをしたという気持ちが、やがて、読書生活の中身にまで影響してくるのですから。
 地域の児童館では、毎月スケジュールを組んで、おはなしの会、竹馬づくり、マラソン大会、七夕子ども会、落葉たきやきいも大会、などと、さまざまな催しをしています。このような活動にお子さんを積極的に参加させることも考えてみましょう。
 学校での活動は、おもに同年令の子どもたち同士のものですが、ここでは年令差のある人間関係へとその場が広がります。お兄さんやお姉さんたちから遊びの知恵を学んだり、自分より小さな子たちのお世話役を分担したりする中で、いままで気づかなかった自分を発見したり、みんなといっしょに行動することに自信をもったりする、とてもよいチャンスにもなります。
 また、夏休みですから、動物園や博物館に少しの間、通ってみることも考えてみましょう。
 動物園や博物館に。通うと聞いて、びっくりする方もおりますが、どちらの施設も学校の遠足や見学で、何年に一度というようにいくところではないのです。そこには、一日や二日では見きれないものが、たくさん用意されているのですから。
 昆虫に興味をもった二年生のH君は、夏休みに動物園の昆虫館と科学博物館に合計一〇日間も通いました。昆虫館では、生きて動くいろいろな昆虫をていねいに観察しました。ていねいに観察すると二時間ぐらいでつかれてきますから、あとは翌日観察します。三日目に昆虫館の先生に声をかけられ、特別室にも入れてもらい、いろいろなことを教えていただくこともできました。そして、昆虫館の先生に、科学博物館にもいくようにすすめられたのです。科学博物館では、きちんと分類されためずらしい昆虫をみることができました。
 このH君のように、お子さんの興味や関心、あるいは必要に応じて施設を活用することを積極的に考えてみましょう。こちらからの出かた次第で、これらの施設はお子さんにも広く門戸を開いて待っているのですから。

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