子供会

 小学校三年生のうちの娘は、町内の子供会に入りたいといっています。しかし、子供会というものは、運動やゲームをしたり、といった程度の活動しかしないでしようから、はたして本当に子どものためになるものかどうか疑問です。子供会などに入らせるよりも、そのぶん家で勉強でもさせていた方が有意義なのではないでしようか。
 子供会に入ることが、はたして子どものためになるのかと、本問での相談ですが、では、いったい何が、お子さんのためになることと考えていらっしやるのでしょうか。
 子供会の活動内容を運動やゲーム、と予想して、たいして子どもたちのためにならないのではと考えておられるように思われます。そして、この考えの裏には、子どもたちのためになることとして。絵を指導してくれる、楽器を指導してくれる、読書指導をしてくれる、礼儀作法を指導してくれる。といった、学校の勉強の直接の助けになることや、社会的な躾をイメージされているように思われます。そして、運動やゲームは、時間の浪費と考えておられるようにも思えてなりません。
 なるほど、特別な指導者もなく、地域の子どもたちが集まっての運動では、スポーツ教室に通って得られるような顕著な技術や記録の伸びといったものを期待できないでしょう。
 しかし、運動にもゲームにもルールがあります。一人で気ままに振る舞っているようなわけにはいきません。ルールに従って、仲間と力を合わせることにより、自分のチームによい結果をもたらすよう努力することを自然に学んでいくのです。
 最近の子どもは骨がもろいとよくいわれます。それはカルシウムの摂取量が少ないからといった食生活上の問題ではなく、運動量が少ないために骨をカバーする筋肉が育っていないことが大きな原因といわれています。そして、筋肉を鍛えるには、全身を動かして外遊びをすることが一番であると専門家はいいます。しかし、近ごろの子どもたちは、外遊びをしようにも安全で適当な場所が個人ではなかなか得られず、友人も集まらないと訴えます。
 このような子どもたちを取り巻く環境の中で、子供会に入ることで運動する場所や遊びの仲間が得られるなら、それだけでも大きな収穫といわざるを得ません。

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 最近は、兄弟の数が少なく、ひとりっ子か二人兄弟、多くても三人といった具合です。このため、本来、家庭の中で、兄弟同士の生活を通して学ぶこと、身につけるべきことが欠落してきています。年下の子どもは年上の子どもから学ぶ、年上の子どもは年下の子どもの世話をする、年令に応じて分け合う、年齢に応じて仕事も分担するといったことを身につけていないのです。
 確かに、学校では、大勢の友だちの中で生活していますが、どちらかといえば同年令同士のつき合いです。ここでは先に述べたような経験を積むことはできません。そこへいくと子供会では、異なった年令の人間関係をもつことができるのです。
 とはいっても、いつも年上の子どもが親切にしてくれるとは限りません。自分の意思がいつも通るとも限りません。時にはつらい思いもするでしょう。実は、このようなことが多くあることを知ること、その場面に身をおいてもまれることから、分かち合うことやゆずり合うことから得られる満足感や、一緒に何かをやることの楽しさを身につけていくのです。このようなことは、いずれも人間として、社会人として育っていくうえで、他におきかえることができない貴重な体験なのです。
 子供会の活動のようすをみると、それぞれの地域に合った、子どもたちの実態に合った内容や方法の工夫がうかがえます。
 運動にしても、ドッチボール、野球、卓球、マラソンなど、施設との関係でできる限り幅広く考えているようです。読書会、写生大会、夏休みのハイキング、キャンプなどを考えているところもあります。また、季節を生かした行事として、七夕祭り、クリスマス会、もちつき大会、新年ゲーム大会などを行っているところもあります。そして、子供会として奉仕活動を取り入れて、町の清掃や老人ホームをたずねたりしているところもあります。
 いずれも、年長の子どもがリーダー格となって計画を立て、活動の中心となってすすめているわけですが、やはり、その背後には、地域の大人の方々の助言や指導があるようです。
 ですから、子供会は子どものためにならないのではと、あやぶんでおられるのならば、お父さん、お母さんが、お子さんたちのためになるように、その指導のメンバーに積極的に加わり、活動にかかわりをもたれるのもよい方法と思います。
 これまでご自分のお子さんだけを見つめておられたのが、大勢のお子さんをみつめられるようになるだけでも、多くのことに気づかれるでしょう。一人ひとりの子どもがどんなによい持ち昧をもっているか、その中でお子さんがどのようなことを学んでいるのかを実際の活動を通してみることによって、お子さんの育て方、接し方のさまざまのヒントも得られるにちがいありません。
 いずれにせよ、わが子のみでなく、地域のお子さん全休をどう育てていくことがよいかということを、実際の行動を通して考え、また、考えたことを行動、実践にかえしていくことは、大きな意味をもつことと思います。

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