育児ノイローゼ

昔は何人も子どもを育てたという育児のベテランがどこにでもいました。親から子へ、子から孫へと子育ての経験は伝えられ、新米のお母さんも安心して赤ちゃんを育てることができました。しかし、今のおばあさん世代は、核家族化が進む中、育児書片手に子どもを育てた世代で、子どもの数の大半が2人以下。赤ちゃんの扱い方も忘れたりしますから、子育てが育児書たのみになることもやむおえません。しかし育児書などの情報には、理解しにくい部分もあり、また、赤ちゃんには必ず個人差があり、どこまでが個人差と考えればいいのか、その判断にも苦しみます。育児ノイローゼというのは、お母さんが育児にあまりにも熱心すぎて、赤ちゃんに対する気の使い方が過度になり、赤ちゃんの生理的現象、自然の欲求などがすべて異常にみえてくることから始るといわれています。しかも、少子化により、近くに同じくらいの月齢の子どもがおらず、しかも近所つきあいもほとんどしたことがない、そういった母親が密室の中、日々、孤独な育児に取組んでいてストレスがたまらないはずがありません。育児書に書いてある通りにいかなかったり、人から聞いた話と違ったりすれば、自分のやり方が間違っているのではないかと心配にもなるでしょう。ミルクを飲まない、体重の増え方が悪い、など深刻な問題ではなくても、それが積み重なることで育児に自信を失っていきます。体重ばかりを気にして、ミルクを無理強いするあまり、赤ちゃんが楽しいはずの哺乳を嫌がり、泣いたり、吐いたりするようになると、母親の心配過剰やストレスに拍車がかかります。それが子どもを精神的不安にさせ、発育が妨げられます。完璧を期するあまり、ストレスをためこみ、知らず知らず子どもを虐待してしまい、ますます自信を失う。そうした悪循環が母子に深刻な事態を引き起こす例が、現実に後を絶ちません。その子その子の個性、環境の違いをわきまえて、正しい知識を持って育児にあたる、言葉にするには簡単ですが実行するのは大変です。とにかく親しい人に相談することが大切です。もちろん間違った助言に振り回されないようにするには、専門家による育児相談を受けるのが良いです。1人で悩み、ストレスをためるよりは、まず誰かに話しを聞いてもらいましょう。保健師による訪問指導や健康診断などを活用することも大切です。

子育てと育児

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