高齢出産

女性の高学歴化、晩婚化などで、初産の高年齢化が進んでいます。結婚年齢について見てみると、1950年には初婚の夫の平均年齢は25.9歳、初婚の妻の平均年齢は23.0歳でした。その後、平均年齢は徐々に上がり、1989年は夫が28.5歳、妻は25.8歳に、2003年には夫が29.4歳、妻が27.6歳となっています。結婚年齢が高くなるにつれて、第1子を出産する母親の年齢も高くなっています。1950年には、第1子を出産した母親の平均年齢は24.4歳でしたが、1989年には27.01歳に、2003年には28.6歳になっています。高齢出産という言葉は一般的になっていますが、定義はあまりはっきりしていません。WHO(世界保健機関)の定義によると、35歳以上の初産、40歳以上の妊娠を高齢高齢妊娠としています。一方で日本産婦人科学会では、35歳以上の初産としています。高齢出産の傾向は今後も続くと考えられてます。高齢妊娠、高齢出産を必要以上におそれる必要もありませんが、次のような問題点もあり、母体への負担も大きいので注意が必要になっています。

自然流産の増加
妊娠中毒症の増加
胎児の染色体異常の増加
難産の増加
帝王切開の増加

流産になるケースは34歳以下だと約10%ですが、35歳から39歳になると約20%と倍になります。一般妊娠も、特に妊娠満12週前後には流産しやすいのですが、その多くは無理な生活などによるものです。それに対して、高齢妊娠の場合、受精卵自体の異常が主な原因となります。卵子の元の細胞は、女性が胎児の時から体内にあって、年齢が高くなればなるほど、染色体異常が起きやすくなります。妊娠中毒症は胎児や胎盤から出る代謝性物質を、母体が処理しきれないために起る中毒症で、たんぱく尿や浮腫、高血圧などの腎機能不全症状を呈します。原因はカロリーや塩分の取り過ぎ、肥満、遺伝的体質、高血圧などです。年齢別にみると20代は6%から8%、35歳以上はその倍にもなります。これらのリスクを避けるには、まず太り過ぎに注意しましょう。体重増加は出産まで8kg以内。次は体を動かすことです。出産はとにかく体力と持久力が必要です。また、妊娠中はとかくイライラしがちになり、精神的にサポートしてくれる人も必要になります。出産は実際に産んでみるまでは何が起るかわかりません。何が起っても受けいれる自信と前向きな気持ち、そして心のゆとりが必要です。

子育てと育児

       copyrght(c).子育てと育児.all rights reserved